プロジェクトの作成
GitLabでの作業はほとんどがプロジェクト内で行われます。ファイルやコードはプロジェクト内に保存され、ほとんどの機能はプロジェクトの範囲内で使用されます。
GitLabでプロジェクトを作成
GitLabでのプロジェクト作成方法は次の通りです。
- ダッシュボードで、緑色の新規プロジェクトボタンをクリックするか、ナビゲーションバーの「+」(プラス)アイコンを使用します。 これにより、新規プロジェクトページが開きます。
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新規プロジェクトページで、次が選択できます。
- 空のプロジェクトの作成。
- 利用可能なプロジェクトテンプレートから作成。
- 別のリポジトリからプロジェクトのインポート。 GitLabインスタンスで有効になっている場合のみ利用可能です。利用できない場合は、GitLab管理者に連絡してください。
- 外部リポジトリ用のCI/CDパイプラインを実行します。
空のプロジェクト
新規プロジェクトページで、新規に空のプロジェクトを作成する方法は次の通りです。
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空のプロジェクトタブで、次の情報を入力します。
- プロジェクト名フィールドにプロジェクト名を入力します。特殊文字は使用できませんが、スペース、ハイフン、アンダースコア、絵文字は使用できます。 名前を追加すると、Project slugにも同じ値が自動的に入力されます。Project slugはGitLabインスタンスがプロジェクトへのURLパスとして使用するものです。異なるProject slugに変更したければ、先にプロジェクト名を入力し、その後でProject slugを変更してください。
- Project slugフィールドにプロジェクトへのパスを入力します。 これは、GitLabインスタンスが使用するプロジェクトのURLパスです。 プロジェクト名を空欄にした場合は、Project slugを入力する際に自動的に入力されます。
- プロジェクトの説明(オプション)フィールドでは、プロジェクトの説明を入力できます。 必須ではありませんが、何のプロジェクトなのか他の人が把握できるため記入しておくと良いでしょう。
- 可視レベルを変更すると、プロジェクトのユーザーに対するアクセス権が変更されます。
- READMEでリポジトリを初期化するオプションを選択すると、READMEファイルが作成されます。Gitリポジトリが初期化されてデフォルトのブランチが作成され、クローンできるようになります。
- プロジェクトを作成をクリックします。
プロジェクトテンプレート
プロジェクトテンプレートを使用すると、新規プロジェクトに必要なファイルを自動で追加できるので、素早くプロジェクトを開始できます。
プロジェクトテンプレートは2種類あります。
- 次のグループから利用できるビルドインのテンプレート
- GitLab管理者やユーザが設定したカスタムテンプレート用のカスタムプロジェクトテンプレート
ビルドインのテンプレート
ビルトインのテンプレートとは、以下のプロジェクトテンプレートを意味します。
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project-templates
およびpages
のグループで開発・保守されているもの。 - GitLabが公式にリリースしているもの。
新規プロジェクトページでのビルトインのテンプレート使用方法
- テンプレートから作成タブで、ビルトインタブを選択します。
- 利用可能なビルトインのテンプレートのリストから、次に進みます。
- プレビューボタンをクリックすると、テンプレートソース自体を確認できます。
- テンプレートを使用ボタンをクリックして、プロジェクトの作成を開始します。
- プロジェクトの詳細を記述して、プロジェクトの作成を終了します。 手順は空のプロジェクトを作成する時と同じです。
エンタープライズテンプレート
GitLabでは、特定の規制基準に対応した監査管理を効率化するためのエンタープライズテンプレートを開発しています。これらのテンプレートは、各規制要件に対応したイシューを自動的にインポートします。
エンタープライズテンプレートを使用して新規プロジェクトを作成するには、新規プロジェクトページで次の操作をします。
- テンプレートから作成タブで、ビルトインタブを選択します。
- 利用可能なビルトインのエンタープライズテンプレートのリストから、次をクリックします。
- プレビューボタンをクリックすると、テンプレートソース自体を確認できます。
- テンプレートを使用ボタンをクリックして、プロジェクトの作成を開始します。
- プロジェクトの詳細を記述して、プロジェクトの作成を終了します。 手順は空のプロジェクトを作成する時と同じです。
利用可能なエンタープライズテンプレート。
- HIPAA Audit Protocolテンプレート(GitLab 12.10で導入)
project-templates
およびpages
グループでは、](https://gitlab.com/gitlab-org/project-templates)以下の手順で](https://gitlab.com/gitlab-org/project-templates)、既存のビルトインテンプレートを改良したり、新しいテンプレートを貢献したりすることができます。カスタムプロジェクトテンプレート
GitLab Premium11.2 で導入されました。
カスタムプロジェクトテンプレートをベースとして新規プロジェクトを作成すれば、プロジェクトを素早く開始できるので便利です。
カスタムプロジェクトは、テンプレートから作成タブ内のインスタンスタブのインスタンスレベル、または グループタブの グループレベルで利用できます。
新規プロジェクトページでのカスタムプロジェクトテンプレート使用方法。
- テンプレートから作成タブで、インスタンスタブまたはをグループタブを選択します。
- 利用可能なカスタムテンプレートの一覧から、次をクリックします。
- プレビューボタンをクリックすると、テンプレートソース自体を確認できます。
- テンプレートを使用ボタンをクリックして、プロジェクトの作成を開始します。
- プロジェクトの詳細を記述して、プロジェクトの作成を終了します。 手順は空のプロジェクトを作成する時と同じです。
プッシュでプロジェクトを作成する
GitLab 10.5 で導入されました。
新しいリポジトリをローカルで作成する場合、GitLabから手動で新規プロジェクトを作成してからリポジトリでクローンする代わりに、ローカルのターミナルからGitLabに直接プッシュすることで、新しいプロジェクトを作成できます。関連するネームスペースへのアクセス権を持つ場合、GitLabは自動的にそのネームスペースの下に新しいプロジェクトを作成します。デフォルトでは可視レベルはプライベートに設定されます。 (この設定はプロジェクトの設定で変更できます。)
この操作は、SSHまたはHTTPSを使用して実行できます。
## Git push using SSH
git push --set-upstream git@gitlab.example.com:namespace/nonexistent-project.git master
## Git push using HTTPS
git push --set-upstream https://gitlab.example.com/namespace/nonexistent-project.git master
プッシュが正常に終了すると、新規プロジェクトのリポジトリのURLをリモートに追加するためのGitコマンドが、リモートメッセージで表示されます。
remote:
remote: The private project namespace/nonexistent-project was created.
remote:
remote: To configure the remote, run:
remote: git remote add origin https://gitlab.example.com/namespace/nonexistent-project.git
remote:
remote: To view the project, visit:
remote: https://gitlab.example.com/namespace/nonexistent-project
remote: