タイムトラッキング

GitLab 8.14 で導入されました。

Time Trackingでは、GitLab内のイシューやマージリクエストに費やした見積もりや時間を追跡することができます。

概要

タイムトラッキングでできること

  • イシューやマージリクエストの作業時間を記録します。
  • イシューまたはマージリクエストを完了するのに必要な時間の見積もりを追加します。

また、その逆も同様です。

時間追跡に関するデータは、以下のようにイシュー/マージリクエストのサイドバーに表示されます。

Time tracking in the sidebar

データの入力方法

タイムトラッキングでは、GitLabがこの新機能で導入した2つのクイックアクション/spend/estimateを使います。

クイックアクションは、イシューまたはマージリクエストの本文で使用することができるだけでなく、イシューまたはマージリクエストの両方のコメントでも使用することができます。

以下は、コメント内でこれらの新しいクイックアクションを使用する方法の例です。

Time tracking example in a comment

時間エントリ(費やした時間や見積もり)を追加できるのは、プロジェクトメンバーに限られます。

見積もり

見積もりを入力するには、/estimateと書き、その後に時間を書きます。例えば、3日と5時間と10分の見積もりを入力する必要がある場合は、/estimate 3d 5h 10mと書きます。弊社がサポートしている時間単位は、このヘルプページの下部に記載されています。

新しい見積時間を入力するたびに、以前の見積時間はこの新しい値で上書きされます。 イシューまたはマージリクエストで有効な見積時間は1つだけです。

推定値を完全に削除するには、/remove_estimateを使用します。

滞在時間

滞在時間を入力するには、/spend 3d 5h 10mを使用します。

新しい滞在時間が入力されるたびに、そのイシューまたはマージリクエストに費やされた現在の合計時間が追加されます。

マイナスの金額を入力することで時間を削除することができます。/spend -3d 、合計の費やした時間から3日を削除します。費やした時間を0分以下にすることはできないので、すでに入力されている時間と比べて大きな時間を削除した場合、GitLabは費やした時間を自動的にリセットします。

一度にすべての時間を削除するには、/remove_time_spentを使用します。

設定

以下の時間単位が利用可能です:

  • 月(mo)
  • 週間
  • 日数 (d)
  • 時間 (h)
  • 分 (m)

デフォルトのコンバージョンレートは、1mo = 4w、1w = 5d、1d = 8hです。

表示単位を時間に制限

GitLab 12.1で導入されました

GitLabセルフマネージドインスタンスでは、Admin Area > Settings > Preferencesの Localizationのオプションにより、時間単位の表示を時間に制限することができます。

このオプションを有効にすると、1w 4d 3hの代わりに75h が表示されます。